完結を発表したチャットモンチーの今の姿を封じ込めたラストアルバム。とてもとても複雑な気持ちにさせられます。
ここ日本でセールス以上に多くの人に影響を与えたバンドであり、その楽曲も、存在も個人としても全てが奇跡的だったバンド。チャットモンチー。3人時代の全ての奇跡的なバランス、2人時代でも冒険心と行動力により、その特別な奇跡を紡いで来ていた彼女たちが認めた「やりきった」という感情。ここに来て鋭利な言葉を投げかけつつ「誕生」と名乗る最終作品。前メンバー高橋久美子が歌詞を提供した”砂鉄”という楽曲は、ラスト作という今作の制作でしか生まれない楽曲だし、ラスト曲”びろうど”では、えっちゃんとえっちゃんの息子とのコーラスで始まり、コーラスで終えます。ラストアルバムのタイトルで、なんで「誕生」だよ。と正直思いつつ、「辞めんなよ」と、本人に気軽に投げかけつつ、色々と個人的に今作についてのプロモーションに関わることがあり、本人たちとのメディアの場で話す言葉、完全に個人として酒を飲み交わした時の言葉、色々経て、やっと。やっとやっとやっとってのが、今です。2018年の6月26日の。
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